魅力を知る

vol.3 塩尻紹介ボランティア 斎藤秀康さん

2013年9月26日

斎藤秀康さん斎藤秀康さんは塩尻紹介ボランティアという団体の代表をされています。塩尻紹介ボランティアは平成18年の塩尻市の事業で観光だけでなくガイドをできる人を養成しようと、「文化財ガイドボランティア養成講座」を開講し、その修了生の方々が斎藤さんを代表としてボランティア団体を立ち上げました。塩尻のいいところを紹介しようと、当初は奈良井や木曽平沢などに出向いて勉強され、塩尻市の各地に訪問してガイドをしていましたが、現在では地元のガイドをする方が増えたために地元の方にお任せしているそうです。塩尻ボランティア団体は全国観光ボランティアガイド(地域を訪れる観光客に対し、無料若しくは低廉な料金で、自分達が暮らしている地域等を案内・ガイドする人のこと)に登録されており、他県からの塩尻に来られた方の観光ガイド依頼も受けているそうです。他にも塩尻ワイナリーフェスタでは、ワイナリーを巡回するバスに添乗員として同乗し、桔梗ヶ原やワイナリーの紹介などをしています。また、高ボッチ草競馬や塩尻ぶどうの郷ロードレースでも参加活動されています。

塩尻紹介ボランティア団体では塩尻の名所・史跡などを紹介するためのパンフレットパンフレットを作成されています。塩尻は初期中山道・中山道、善光寺街道や三州街道と道の要所とされていることから“道”というパンフレットを作成。大変評判が良かったため、第2弾として「塩尻をはぐくむ“水”」 というパンフレットも作成されました。斎藤さんはお仕事の関係で水のことについて以前から詳しい知識をお持ちで、塩尻市には分水嶺が数多くあり、水源は日本一長い川(信濃川水系)の最源流でもあります。こうした自然の恵みを大切にして後世に伝えていきたいという思いからパンフレットを作成されました。

斎藤さんに塩尻にある湧水についてお聞きしたところ、塩嶺トンネルの湧水はすごくきれいな水で、昭和50年に旧国鉄によって掘られた塩嶺トンネルから出水し、塩尻市の大事な上水源となっているそうです。味が良いことから、「大分水嶺の水」としても販売されています。 「奈良井宿仲町の水場は仲町と下町の間にあり、西の山から沢の水を引いている水場で、現在でも生活に直結しており、地元の方がお菜洗いなどに使用しています。縄文の昔より地域の生活を支えてきたとされる「平出の泉」は塩尻市で唯一信濃の名水・秘水に選定されています。善知鳥峠の付近に何億年もの昔の中古生代に海底にできた石灰岩が隆起した地層から出水した「強(こわ)清水」は、当時の旅人が喉を潤すための大事な場所だったそうです。また、峠を越えると「志げ沢の清水」があり、強清水と並び、旅人にとってのオアシスとされていたそうです。

斎藤さんにとっての中山道の魅力をお聞きしたところ、「中山道は当時の面影が残る部分もあるが、観光化された部分もある。きれいに整備されている場所もあるが、中山道としては本当の姿からは遠いものだと思います。」と語られました。斎藤さんはまだ開拓されていない自然のままの風景にご興味があり、「桜沢から牛首峠の道は、何もなくて初期中山道の昔のままの面影が残り、川からは魚が泳ぐ姿が見える大変きれいな場所です。昔ながらの土蔵や古い田舎の街並みも見え、風情を感じます。」と語られました。

来年のルート変更後の中山道400周年記念、2016年には「中仙道」から「中山道」に改名されて300周年という節目として、現在調査されている初期中山道・中山道事業についてお聞きしたところ、「バスでところどころの名所を観光する人はいるが、歩いて街道を楽しむ方は少ない。ガイドが菅笠をつけて昔の旅姿で一緒に歩いたら面白いのではないでしょうか。」と語られました。また、「中山道の外観を壊さないようにトイレや食事する場所の設置が必要かもしれません。観光される方には中山道の昔の素朴さを感じてもらいたい。」と語られました。

塩尻紹介ボランティア
長野県塩尻市北小野4915-8
電話:0263-51-8066

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